予防歯科について
予防歯科では、虫歯・歯周病予防のため、歯科検診や歯のクリーニングを行います。実は、健康な歯を守るために予防歯科は欠かせません!
歯医者さんへ検診・お口の中のチェックにいらして、何も悪い所が無いと「何もなくて申し訳なかったです」と言われる方いらっしゃいますが、当院はこれが本来あるべき姿だと思っています。何も無ければ、それが一番良いことです。そして悪い所が何も起こらないために歯医者さんが存在しているのです。
虫歯や歯周病は、皆さまが思っている以上に、痛みや自覚症状があまり無いまま進行しています。虫歯や歯周病が進行すると、歯を削ったり、場合によっては抜いたりする必要も出てきます。健康な歯を維持するためには、早期の処置をする、または、悪くなる前に予防することが大切です!
定期的に歯医者さんでお口の中をチェックすることで、健康な歯を保って頂きたいとおもっています。
虫歯の進行
虫歯の進行を図で説明すると、下記のようになります。
痛みは、C3くらいまで進行していても、痛みを感じていない方もいます。定期検診などによってC0の段階で発見できれば、虫歯を削ったりせず、その後の進行を予防していくことができます。
歯周病の進行
歯周病の進行を図で説明すると、下記のようになります
歯周病は、歯ではなく歯茎の病気です。歯ぐきで食べ物を噛んだりはしませんので、虫歯以上に自覚症状が無いまま進行することが多いです。自覚症状を訴えるほとんどのケースは、「歯茎から血が出た」「歯茎が腫れた」など、右から3番目くらいまで進行した時です。
成人の80%前後が歯周病になっていると言われています。ある程度の年齢になると誰もが抱えることですから、定期的に歯医者さんで歯茎の状態をチェックして適切な予防ケアを行ってもらえたらと思っています。
プラークコントロール
プラークとは口の中にある歯垢のことをいいます。歯垢はむし歯や歯周病を引き起こす、バイ菌の固まりです。放っておくと歯石となり、ますます歯垢がたまりやすくなります。このプラークをためないようにブラッシングすることや、たまっているプラークを取り除くことをプラークコントロールといいます。
家庭でのプラークコントロール
家庭で大切なのがブラッシングです。歯ブラシやデンタルフロス、歯間ブラシなどを使用して歯垢の付着を防ぎます。しかし、正しいブラッシングを行わないとあまり意味のないものになってしまいます。プラークコントロールでいうブラッシングは、「みがいているか」ではなく、「みがけているか」が重要です。
歯科医院でのプラークコントロール
そして自分だけでは本当の自分の健康状態はわかりません。そこで、私たちの出番になります。健康度チェックを行い、自分がどのくらいできているかのチェック、そしてたまったプラークをすみずみまで清掃いたします。まずは自分のお口の中を知ることが大事だと考えます。
歯のクリーニング
予防歯科では、歯のクリーニング(PMTC)という技術を使って皆様の歯をキレイにお掃除します。虫歯や歯周病の原因は、歯に付いた汚れや細菌です。これらをキレイに取り除くことで、お口の中を健康に保ちます。
- 歯みがきをしてもらった後、特殊な薬品を使ってプラークの染め出しを行います。この後にみがき残しがある箇所のブラッシング指導を行いながら、きれいにプラークを除去します。
- 特殊な器械を使って、歯の表面や歯と歯の間、歯と歯ぐきの境目を清掃します。
- 歯と歯ぐきの境目や、ポケット(歯と歯ぐきの隙間)に付着した歯石を取ります。(スケーリング)
器械での清掃は痛みもなく、歯に付いた汚れも驚くほどきれいにとれます。
また、PMTC後は歯垢もつきにくくなります。
歯科検診
まだまだ、歯医者さんは歯が悪くなってから行くところと思っている方も多いようですが、決してそれだけではありません。
歯科検診では、虫歯の有無を検査、虫歯になりそうな歯に対して予防法をお教えしたり、お口の中をキレイにお掃除したりします。
検査をした時は、虫歯などの悪い所を発見するのではなく「悪いところが何も無い!」という状態が理想です!
お口の中のこんな違和感を我慢していませんか?
- 歯が痛む
- 歯がグラグラする
- 食べ物を噛むと痛い
- 冷たいものや温かい物で、歯がしみる
- つめ物・かぶせ物が取れた
- 歯が欠けた、折れた、抜けた
- 歯ぐきがはれた、血が出る、膿が出る
- 口内炎ができた
- 口臭が気になる
- たばこのヤニ、茶渋を取りたい
- 入れ歯が痛い、割れた
お口の中の違和感を我慢している方、1年くらい歯医者さんへ行っていない方は、ぜひお時間あるときに、歯科検診のご予約ください。